モニターキャリブレーションとは何か?

簡単に言うと、モニターに表示される色を正しくすることです。

電機屋さんなどで、パソコン用のモニターやノートパソコンの画面が並んでいるのを見ると、色味や明るさがばらばらなのがわかります。
これは、液晶モニターはそれぞれ個性を持っていて違った色を表示している事を意味しています。これでは画像編集を行う場合、作業するモニターによって違った仕上がりになってしまいます。


テレビは?事務用パソコンは??

テレビや事務用で使われるパソコンの画面の場合は、受け取ったデータを再生するだけ(画像編集など色味の調整はしない)、ので、皆様がお好
きな色味のものや見やすいものを選べば良いと思います。


楽器に例えてみましょう

楽器、特にギターやピアノなどは、「チューニング」要するに調律を行ってから使いますね。自分一人で弾いている時はでは合っていると思っていても、バンドやオーケストラの中に入ると、チューニングのずれた楽器が一つあるだけで不協和音になってしまいます。
そのため「チューナー」と呼ばれる測定器を使って、楽器の音程が基準になるように調整するのが一般的です。また、一度チューニングしても使っているうちに音はずれてきます。
そのため、楽器を演奏する人達にこの「チューナー」は欠かせない存在なのは皆様ご存じなのではないでしょうか?


画像編集用の液晶モニターは?

最初に申し上げた通り、液晶モニターの色味はそれぞれ個性がありばらばらです。このまま、画像編集の作業を行うのは、チューニングがずれた楽器で演奏するのと同じです。
プリントや映像制作などの「ワークフロー」と言うオーケストラの中に入ってしまうと、個性の強いモニターの色では、自分だけが特殊な音程で不協和音を奏でているのと同じような事が起きてきます。

そこでモニターの色を専用の測定器で測って、基準値になるように調整する事を「モニターキャリブレーション」と言います。


一見特別な事のように思われるのですが、趣味でも仕事でも色々な業界でこの「校正作業」は行われていて、写真を編集するうえでは当然の事(または今後当然の事になって欲しい)です。

包丁を砥石で研いだり、タイやの空気圧をを調整したり、要するにそんな事と同じなのだと思います。

そんなモニターキャリブレーションに関する実習をEIZOガレリア銀座で開催します。

カラーマッチングとRAW現像ワークショップ(EIZOガレリア銀座)