千葉ではまだ2部咲き位なのですが今年も桜が咲き始めています。河津桜は結構強いピンク色をしていますが、ソメイヨシノはややピンクがかった白なので、とあるパラメーターがずれてしまうと色が濁ったように見えてしまいます。
ホワイトバランスの色偏差に注意
AWB(オートホワイトバランス)で撮影されている方はRAW現像時に特に注意していただきたいのがホワイトバランスの中の「色偏差」です。色偏差は蛍光灯など人工照明のの色かぶりを緩和させるため、写真全体を緑~ピンクへの調整を行うものです。
これが緑の方向へずれていると、桜のピンク色とは反対の方向に色がシフトしてしまいます。その結果桜の色が無くなり(グレーっぽくなり)、濁って見えてしまう原因となります。
色偏差を調整
この場合、色偏差をピンク(マゼンタ)側へ調整することで桜本来の色が出てきます。
オートホワイトバランスは写真の中から「白っぽいものを見つけてそこが白くなるようにWBを調整」してしまうので、桜のように白にうっすら色が付いている被写体などでは、「桜のピンクを色かぶり」と判断して色偏差を緑に補正してしまう場合があるようです。
気をつけるポイント
桜の色をより強く出そうとして色偏差をピンク方向へ強く補正し過ぎると空がや枝などが赤っぽくなってしまい不自然な感じになりますので、そこに注意してください。桜はピンクっぽいイメージがありますが、ソメイヨシノはどちらかと言うとかなり白に近いピンクですね。
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