夕方の小湊鉄道の写真です。日なたと日陰が混在するシーンで、影の部分が青くなってしまった場合の対処方法です。
ホワイトバランスを列車に合わせた場合
ホワイトバランスを「A」の主題に合わせました。すると日陰になっている背景「B」の森の部分は青っぽくなってしまっています。きれいな青なら良いのですが、この場合暗部で青が浮いている感じに見え写真全体が青く濁った色に見えてしまいます。
ホワイトバランスを背景に合わせた場合
そこで試しに背景の森の青さが取れるようにホワイトバランスをオレンジ系へ調整してみました。青さは取れましたが列車の色が黄色っぽくなってしまいました。これだと少しイメージと違います。このように「日陰」と「日なた」の2つのホワイトバランスが一つの写真の中にある場合はホワイトバランスだけではどちらか一方にしか合わせることができません。困りました・・・という事で
ホワイトバランスを列車に合わせ、暗部の青浮きをトーンカーブで抑える
トーンカーブのブルーチャンネル「A」を選択し、暗部のレベル補正「B」を行います。
ホワイトバランスでは写真全体の色味が変化しますが、トーンカーブで暗部をレベル補正するとこの場合、暗部を中心に色が動きます。そのため、明るい部分で色の影響が少なく、影の部分の青かぶりが取れます。
まずはホワイトバランスを主題に合わせ、そのうえで暗部が色かぶりしていた場合にお使いください。
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