HDRをレフ板代わりに使う

 

息子が毎年幼稚園で節分に鬼のお面を作ってきます。昨年記念写真を撮ってPhotoshopで青く加工したところ本人はそれを気に入っていたらしく、「今年は緑で」とリクエストがあったので緑にしてみました。

そんな事より、父親に似て少し腹が出てないかい??

今回はHDRを使った人物の仕上げ方例です。

 

HDRなし(天井バウンスで撮影)

ストロボを使った天井バウンス(1灯)だけで撮影しています。天井バウンス、略して「天バン」などとも呼んだりしますが、ストロボを被写体に向けるのではなく天井に向け、そこから反射した光で撮影する方法です。気をつけなければならないのは「天井や壁の色」ですね。木目調の天井や色の付いた壁紙などでは色かぶりしてホワイトバランスがおかしな事になってしまいます。

天井バウンスはどちらかと言うと、光を回すライティングですが被写体と光の角度がマッチするとこのように輪郭に立体感も出ますね。

しかし左側の影が少し暗すぎる感じがします。本来であれば白いレフ板などで左側に受けを作ってあげれば良いのですが、今回はお気楽撮影のためそこまでやってません。

 

SILKYPIXのHDRを使用

そこでRAW現像時にSILKYPIXのHDRを弱く使います。HDRを使うと、暗い部分を明るくしてくれますので左側の輪郭の影が明るくなってきます。影が少し弱くなる程度がポイントで、高く設定し過ぎると影が無くなり平面的な写真になってしまいます。こんな感じでポートレートや人物などでも、光の向きと逆側の影を補正する場合にHDRを使うと比較的簡単に仕上げることができます。

特に自然光などで人物を撮る場合に、天気が良すぎたりすると影がどうしても強く出てしまう場合があるので、レフ板が使えない状況の時はRAWモードで撮影してHDRを使ってみてください。

 

 

RAW現像ソフト SILKYPIX Developer Studio Pro8 / 8 USER’S GUIDE ユーザーズガイド