アンシャープマスク(USM)とは?

先日、招待券をいただいたので子ども達を連れて千葉の「成田ゆめ牧場」へ行ってきました。産まれたばかりでまだ名前の決まっていない子牛が居ました。かわいらしくて目がきれいですね!

今回はシャープネスの種類の一つ「アンシャープマスク(USM)」のお話です。

 

アンシャープマスク(USM)の本来の使い道

USMは一般的なシャープネスとして原画にかける場合もありますが、本来の使いどころとしては以下2つの用途として使われています。

  • 画像を拡大/縮小(リサイズ)した際にぼやけてしまった輪郭をある程度取り戻す。
  • プリント時に紙の上でのインクの滲みを考慮して少しシャープをかけておく。

ですが、今回はリサイズ時の輪郭維持についてご紹介します。

 

縮小すると絵がぼやける

最近のデジカメは画素数もかなり増えてきているので、WEBに載せたりプリントする場合には縮小する場合も多いのではないでしょうか?この画像の縮小(リサイズ)によっても写真がぼやけてしまう場合があります。今回はわかりやすいように線で解説します。

それぞれ5px,3px,1pxの線を描いたもので、これが原画になります。虫眼鏡の部分は200%に拡大したものです。輪郭がはっきりとしているのがお分かりいただけるかと思います。

スマホ等でご覧になっている方は画像をクリックして拡大して見てみてください。

そしてこちらが上の画像を60%に縮小したものとなります。はっきりとしていた輪郭がぼんやりとしてしまいました。そのため本来黒い線がグレーに見えます。さらに原画では1pxだったはずの線も3px位になってしまっています。これは縮小により画像が補間されるためです。

なので縮小すると被写体の中の細かい部分では解像感がなくなってしまうのです。

 

USMで輪郭をはっきりさせる

USMを使用したものがこちらです。

この画像の縮小により、ぼやけたり薄くなってしまった輪郭を取り戻すのがUSMの本来の役割です。滲んでしまった線の太さは変わりませんが、輪郭がはっきりしたのをご確認いただけますでしょうか?

ですので、

USMは写真を拡大/縮小した後に使う

必要があります。

 

SILKYPIXの場合

SILKYPIXシリーズの場合、USMを「現像と保存」画面の中で設定できるようになっています。

リサイズの設定

A.設定:設定タブを選択すると基本設定画面になります。

B.画像サイズ:RAWデータを画像として書き出す際の拡大/縮小を設定します。

 

USMの設定

A.プレビュー画面の倍率:プレビュー画面を100%(ピクセル等倍)にします。

B.拡張設定:拡張設定タブを選択するとUSMの設定場面になります。

C.アンシャープマスク:USMを設定します。

 

USMなし

 

USMあり

輪郭の色の分離性が良くなるので毛並みがはっきりしました。

 

USMの詳細な設定方法につきましてはまた別の機会にさせていただきます。

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