中澤さんと海へ

2018年2月まで表参道でギャラリー Space Jingのオーナーをされていた中澤さんと千葉の海へ行ってきました。

中澤さんが千葉に来た本当の目的は、Space Jingで使用していたソファーを千葉市内にある施設へ寄贈するためだったのですが、午後に時間があったため九十九里浜まで足を伸ばしました。千葉市内から九十九里までは車だとのんびり走っても1時間弱です。

 

そもそも撮影に行くつもりでは無かったので・・・

2人共なぜか単焦点レンズしか持っていなく、広い九十九里の海では少し装備不足??しかし良い意味で「ゆるい」撮影となりました。

 

中澤さんは今は現役を引退されていますが広告写真、特に商品撮影の分野では大先輩です。

カメラマン同士で特に目的も無く写真を撮るのは本当に久しぶりです。

 

写真で遊ぶ

商業写真では、お客様から依頼を請けて欲しい画が決まっている事が多いです。その分必ず写真を納品しなければならないプレッシャーは常に付きまといます。

今回は誰に依頼されるわけでもなく、撮るものが決まっているわけでもなく本当の意味で自由に撮影できました。

この日は台風24号を控え、台風前のほぼ快晴。風も九十九里にしては穏やかでした。駐車場のある浜に車を停めてその周辺を被写体を探しながら撮影します。

そもそも「風景写真」にこだわっている訳でもないので、面白い形をした流木を浜に刺してイメージを作ってみたりしました。もう少し砂浜に落ちた影が活きる構図で撮れれば良かったかな?

こちらは大きくて動かせない流木です。どの位の時間ここにあるのでしょうか?形やテクスチャーが印象的で、この形を自分で作るとなると無理だな~と思います。このような奇妙な?形をしたものが何も無い砂浜に落ちているのですからやはり絵になります。自分はあまり順光で写真を撮る事は少ないのですが、この被写体は複雑な形をしていて、逆光で撮ると根っこの影が被写体に落ちてしまうため順光で撮影しました。

落ちていると言えば自然のものだけでは無く夏の忘れ物も。どんな人が履いていたのでしょうか?EXIF情報を見ると時間は15:00位です。9月下旬のこの時間帯は徐所に日が傾いてきて、日中よりも物の立体感がはっきりと感じられます。そして、日が傾くにつれ見え方も変わってくるので結構好きな時間帯です。

 

秋の海は涼しくて光も綺麗で居るだけで良いですね。2人とも「写真の基本は単焦点」などと強がりを言っていますが、ワイド14mmではさすがに飛び物は厳しいでしょうか?

自分は60mmを持っていたので着陸寸前を撮影できましたが、単焦点でズームアウトできないので少し上が切れてしまいました。その分画面が大きく使えているのでこれでもまあいいかな。

ちょっと場所を移動して漁港へ。

ここは廃棄物人々の生活の匂いがするものがたくさん落ちています。あまり美しい物では無いのですが、潮風で錆びた鉄の感じというのはこの地域ならではで興味をそそられるものがあります。色々な物が風化して最終的には茶色や、プラスチックでさえも無彩色に近づいて行く感じがノスタルジックさを醸しだします。

多分サーファーが忘れていったハンガーが電柱に。サーフィンを復活させたいと思いつつ、まずは溜まったおなかの肉をなんとかしないと・・・。

台風に備えて港は静かでした。まだまだたくさん撮ったのですが、今回はこの辺で。

九十九里は作品撮りに使おうかと考えているので良いロケハンになりました。

撮影後は蛤をいただきました。

 

使用したレンズ

今回の撮影ではコンパクトカメラ代わりに普段持ち歩いているOLYMPUSのE-PL6を使っています。

OLYMPUSのカメラにはSIGMADNシリーズのArtライン、マイクロフォーサーズ用を付けています。

  • SIGMA Art 19mm f2.8 DN
  • SIGMA Art 60mm f2.8 DN

 

綺麗に撮れますし、開放F値もf2.8のなので使いやすいです。

そしても安いです。(30mmも買おうかと思っています。)

単焦点でゆるく撮りたいときには良いと思います。