イメージする素材を探して鉄工所へ。前回までの経緯は作品制作記#1をご覧ください。
今回の作品はSTILL LIFEいわゆるブツ撮りです。ブツ撮りと言うとスタジオにこもってモノを淡々と撮るイメージがあるのではないかと思いますが、モノが産まれる「現場」と言うのがあります。例えば仕事の商業写真ですとメーカーの担当者の商品に対する思いとかこだわりなど、打ち合わせをしながらお聞きし撮影に望む場合が多いです。しかし今回は作品撮り、依頼を請けて撮るものではないのですが今回のモチーフである「鉄」を調達するのと同時にそのモノが産まれる場所で取材をしてきました。
実際に触って質感を確認しイメージを固めて、その「現場」の雰囲気もスタジオに持って帰ります。鉄工所のご協力により色々な素材を得ることができました。
ついでに工場も見学させていただきました。ブツ撮りはあくまで「モノを撮る撮影」なのですが、単純にその形やデザインなどの表層だけを見るのか、内側の製造工程を知るのかで撮りかたも見せたい部分も変わってきます。
プロの道具と言うのは無駄が無くかっこいいですね!工具類も全然チャラくないです。カメラ機材もスタジオ用は結構そっけない感じなので勝手に親近感が沸きます。
今回は従業員の方もお忙しい中も取材でしたので工場の写真はあまり突っ込んで撮りませんでしたが、後日撮影のお仕事の依頼もいただきました。その時にはまたご紹介したいと思います。