カラーマネージメントとは、写真をもっと楽しむための方法です。

2018年02月02日(金)と03日(土)にEIZOガレリア銀座で開催させていただくSILKYPIXユーザーズガイドの出版記念ワークショップでは間にカラーマネージメントの概要もEIZO様からご紹介いただく予定です。ご興味のある方はぜひご参加いただければと思います。銀座で出版記念イベントができるとは思っていませんでしたのでEIZO様には感謝です!ワークショップは4時間を予定していますのでゆっくり進行したいと思います。せっかくですので、液晶モニターやカラーマネージメントのご紹介をさせていただきたいと思います。

 

カラーマネージメントとは?

 

 

パソコンの液晶モニターにはそれぞれ特性があり、同じ写真を表示した場合でも必ずしも同じ色で表示されるわけではありません。

そこでモニターの色を基準(※)となる忠実で正しい色に調整することをカラーマネージメントと呼んでいます。

※基準は印刷やWEBなどで異なります。

よく、画面とプリントの色が違うというお話を耳にしますが、原因の一つは液晶モニターの色が正しく表示されていないことがあります。

そこで測色器でモニターの色を測り、目的に応じた基準の色合いや明るさにすることをモニターキャリブレーションと呼んでいます。

 

EIZO Color Edgeシリーズのモニターキャリブレーション

 

ここではカラーマネージメント液晶モニター「EIZO Coloe Edgeシリーズ」を例にご紹介します。モニターをキャリブレーションするには測色器とソフトウェアのセットを使用します。

 

画面の中央にぶら下がっているものが測色器です。EIZO Coloe Edgeシリーズの場合はこのようにオプションの測色器をUSBでつないでぶら下げるタイプとモニターのベゼル(周りの枠)の部分に内蔵されているタイプがあります。この測色器には画面の色を測るセンサーが搭載されていて自動で調整してくれます。

 

 

 

測色器を接続してキャリブレーションを実行するためには専用のソフトウェア(EIZO Color Navigator)を起動します。「目標」を用途に応じて選ぶことで、あらかじめプリセットされている「明るさ」や「色温度」がその時の基準値になるような設定になります。そして調整ボタンを押すことで液晶モニターの調整が始まります。基本的に行うことは以下の流れです。

 

  1. USBに測色器をつなぐ
  2. ソフトウェア(EIZO Color Navigator)を起動
  3. 調整の目標を選ぶ(印刷用/WEB用/写真鑑賞用)
  4. 測色器をモニターにぶら下げて実行

 

基本的にはこれだけです。

※さらに微調整したい場合は別途手動調整も可能です。

内部的にはICCプロファイルと言うものが作成されOSに自動でセットされることでパソコンや写真編集ソフトが正しい色を表示できるようになるのですがここでは割愛します。

 

私がEIZOを使う理由

自分の場合以下の理由からEIZOのモニターを信頼して使っています。

 

  • 視野角の広さ(モニターを見る角度による色の変化の少なさ)
  • 画面の均一性の高さ(色のムラの少なさ)
  • 色域の広さ(Adobe RGB比約99%)

 

皆様にカラーマネージメントをおすすめする理由

そしてカラーマネージメントを皆様におすすめする理由としては

 

  • 見た目で調整できるので編集が楽で楽しい

 

ことがあります。色や明るさがずれたモニターで作業を行った場合、プリントの仕上がりを頭の中で予想しながらの編集作業となります。画面に表示されている写真とプリント結果の色が違うのですから、それは写真を調整する上でとてもストレスになりますし、こだわりを持った調整などなかなかできません。

 

しかし、カラーマネージメントを行い、モニターとプリントの色が合っている状態では画面に表示された色を信頼して編集作業ができます。そうすることで自分の思い通りに色をコントロールしたりこだわった調整を行う事ができます。そうなると写真編集やプリントはとても楽しい作業になります。

ですので、写真を趣味にされている方にとってカラーマネージメントとは

 

  • 写真をもっと楽しむための方法

 

の一つだと思っています。Color Edge Ambassador を勤めさせていただいているEIZOのWEBサイトでもご紹介させていただいています。

写真家100名、唯一の選択 | EIZO株式会社

 

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