TABLE TOP PHOTOGRAPHY


先日のJingいろ色展で出展したCITIZENのネガバージョンです。半数以上の方に合成かどうか聞かれましたが一発撮りです。仕事のコマーシャル撮影では何でもありな世界なので、最近はあまり合成とか一発撮りとかノーレタッチなどどうでもよくなって来ています。商品撮影は物を撮影する事は当然の事ながら、オーダーによっては色々な世界をテーブルの上で表現しなければなりません。真っ白なテーブルの上に誰も見たことの無い自分だけのビジュアル作れるのがTable Top Photographyの難しい所でもあり楽しい所です。この写真の場合、資材の準備や機材のセッティングに半日、撮影に10分位の時間配分で、同じ写真でもロケや取材と比べるとカメラを触っている時間はかなり短いです。

 

白い紙の中の世界

もう今年は作業は着手しませんが、来年1発目の仕事はイラストレーター/作家様の複写とパネルデザインです。今数百枚ある作品を見ながらどのようにディレクションしていくのかを考えています。この方はコピー用紙や何かの裏紙にボールペンだけで超高精細で独特なイラストを描きます。下書きなし、修正なしで紙のどこから描きはじめるのかもその都度違います。描いているのを見ているうちに白い紙に見たことも無い世界が徐々に現れてきて不思議な感覚になります。技術だけでなく、イメージの世界もとても豊かで自分の写真でも良い刺激になります。